小池都知事の築地移転は根回しなし!?判断は妥当だったか?

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東京都の築地市場移転問題は、連日テレビでも報道されています。老朽化の激しい築地を今のままでいいのか?土壌汚染の危険性がある豊洲は大丈夫か?難しい舵取りが任されている、小池都知事。さて、その行方は?


【築地移転延期】小池都知事vs都議会のドン【巨額利権】

小池流は根回しなしか?

東京都の小池百合子知事は31日、都庁で記者会見を開き、11月7日に予定している築地市場中央区)の豊洲市場江東区)への移転を延期することを正式に発表した。「都政の透明化」を掲げて初当選してから1カ月。既定路線を覆すことも辞さない「小池流」の改革姿勢を鮮明に打ち出した。一方、自身の側近だけで進める手法に、戸惑いも広がっている。

 

小池知事、築地移転を延期の方針 土壌の安全性に疑問

「小池都政は『既定路線でしょ』『もうつくってしまったから何も考えなくてよい』という考え方はとりません」

会見に臨んだ小池氏は約90人の報道陣の前で、きっぱりと言い切った。

延期を決めたのは、11月7日の移転と、それに伴う同2日の築地場内市場の閉鎖、その後の解体工事だ。

 

決断した理由は三つ。土壌汚染対策を含めた安全性への懸念、事業費が2011年の3926億円から5884億円に膨れあがった不透明さ、移転に関連する情報公開不足、を挙げた。

安全性では、来年1月中旬に公表される豊洲市場の地下水のモニタリング調査の最終結果を待つことが、「安全性の確認において譲ることができない」と強調した。

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 移転延期は妥当だったか?

11月に迫っていた築地市場(東京都中央区)の豊洲市場江東区)への移転について、小池百合子都知事が当面、延期すると表明した。

豊洲市場には土壌汚染などの環境問題が指摘され、調査結果を待たずに開場するのはおかしい、などの理由からだ。

食品を扱う大規模な市場である以上、安全性を放置できないという判断は妥当である。

 

新市場の設備費用の膨張、使い勝手をめぐる情報公開の不足など、移転をめぐる不透明な点も多く指摘されてきた。

移転の是非に関する有識者のプロジェクトチームも置くという。年明けまでの期間に、まずは可能な限り「都民の持つ疑問」に答える材料を得て、その結果を公表してもらいたい。

 

築地市場の移転は、施設が老朽化し、手狭になったことから、都が平成13年に決めた話である。

 その後、移転先の土壌や地下水が、ベンゼンなど有害物質で汚染されていることが発覚し、遅れの大きな要因になったが、調査が今に及んでいること自体、異様ではないか。

施設の耐震性に関する構造計算書と実際の構造が異なっていたことも分かっている。公共施設の耐震性がはなから疑われるようでは行政そのものの信頼を損なう。

 

豊洲の建物はすでに完成しており、移転を延期しても維持管理のため1日約700万円かかるとされる。移転準備を進めていた業者への補償も出てこよう。

一方、築地の「跡地」については2020(平成32)年東京五輪・パラリンピックに向け、臨海部と都心部を結ぶ環状2号線の整備が計画されている。

都の財政を預かり、五輪の成功にも責任を負う立場から、こうした状況に対しても小池氏は難しい判断を迫られよう。

 

開場時期について、小池氏は地下水のモニタリング調査の結果が出る来年1月以降に判断する考えのようだ。

安全性、構造上の要件をクリアすべきなのはもちろんだが、新市場の運用に向けて新たに重大な支障などがみつからないか。開場ありきでなく、今は問題の洗い直しを優先すべきだろう。

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築地市場移転は、石原都政の時代にきまった事です。それから都知事が何人も変わり、この問題はどうなっていたのでしょうか?

小池都知事は表向きは上記の理由を挙げながら、都議会のドンとの真向対決に挑んだようですね。