オバマ大統領の広島訪問は、本当に核廃絶に貢献するのだろうか?

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いきなり、センセーショナルなタイトルですが。

オバマ大統領が広島市に訪問し、平和記念公園原爆死没者慰霊碑に献花したのは記憶に新しいところ。5月27日の事でした。

アメリカ歴代大統領(戦後)として初めての広島訪問は、画期的な出来事として報道されました。核廃絶を謳うマスコミは、オバマ大統領に好意的だったように感じたんですけど…

 


オバマ大統領スピーチ時も、核のバッグ広島に・・・ 2016年5月30日(月)18:07

あなたはこの動画を、どう思いますか?

 オバマ大統領の近くには「核発射ボタン」が

通称「核のフットボール」と呼ばれている鞄ですが、大統領の近くに軍人の姿が。大統領の軍事補佐官が、交代でこの鞄を運んでいるんです。日本訪問時には、大統領専用機「エアフォースワン」とともに、「核のフットボール」という指揮通信装置が携帯されました。

インディペンデント紙が指摘する矛盾

アメリカのインディペンデント紙は、広島へ「核発射ボタン」を持ち込む矛盾について言及しています。

Officially known as the "President's emergency satchel" the so-called nuclear Football - portable and hand-carried - is always within reach of the commander-in-chief, just in case.

Contrary to popular belief, the Football does not actually contain a movie-style big red button for launching a nuclear war.

But it does contain top-secret items capable of allowing the US President to authorise a nuclear attack while away from fixed command centres, such as the Situation Room in the White House.

It is known to contain a handbook detailing options for unleashing US nuclear weapons with "everything from firing a tactical nuclear weapon, one of them, to full-born Armageddon".

www.express.co.uk

 最高司令官たる米国大統領の傍には、この「核のフットボール」が常駐している訳ですね。

広島市長が語るオバマ大統領の姿

オバマさんが広島に滞在した1時間40分ほどの間、広島が実質的な『発射基地』になっていたわけです。(中略)政治家には言行不一致が多いとはいえ、非常にみっともないと思います」(平岡敬・元広島市長)

引用元:6月9日号「週刊新潮

この鞄で作動する核兵器の威力は、広島型爆弾(15キロトン)の2万2000発分に相当するというのだから驚きです。アメリカ大統領の初の広島訪問と、慰霊碑への献花に文句を言うつもりはありません。しかし、これがアメリカの現状なのです。

オバマ大統領の折り鶴は美談か?

オバマ大統領は広島原爆資料館を訪問し、佐々木禎子さんの逸話に触れて、折り鶴を寄贈しました。


オバマ大統領の折り鶴とメッセージを一般公開(16/06/09)

「私たちは戦争の苦しみを経験しました。共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」(メッセージの内容)

オバマ大統領の広島スピーチ

現代の戦争が、こうした現実を教えてくれます。広島が、こうした現実を教えてくれます。

技術の進歩が、人間社会に同等の進歩をもたらさないのなら、私たち人間に破滅をもたらすこともあります。原子の分裂へとつながった科学的な変革には、道徳的な変革も求められます。

だからこそ、私たちはこの場所に来るのです。

私たちは、この街の中心に立ち、勇気を奮い起こして爆弾が投下された瞬間を想像します。

私たちは、目の当たりにしたものに混乱した子どもたちの恐怖に思いを馳せようとします。

私たちは、声なき叫び声に耳を傾けます。

私たちは、あの悲惨な戦争が、それ以前に起きた戦争が、それ以後に起きた戦争が進展していく中で殺されたすべての罪なき人々を追悼します。

言葉だけでは、こうした苦しみに言葉に表すことはできません。しかし私たちは、歴史を直視するために共同責任を負います。そして、こうした苦しみを二度と繰り返さないためにどうやってやり方を変えなければならないのかを自らに問わなければなりません。

www.huffingtonpost.jp

「こうした苦しみを二度と繰り返さないために、どうやってやり方を変えなければならないのかを自らに問わなければなりません。」

外遊先に「核発射ボタン」を携帯する、オバマ大統領。どうやってやり方を変えるのか、お聞きしたいものです。

 

 
舞子
ひぇ~!最初から凄い話になったなぁ。うち、付いていかれへん。ニュース見て、喜んでたんどす。平和になる、思うて。